※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。
「タクシー会社に転職したけど、入社してから知って後悔した」
そういう話を同僚からよく聞きます。
タクシー会社のHPに書いてある情報は、どこもきれいな部分しか載っていません。実際に入社してから「こんなはずじゃなかった」とならないために、面接で必ず確認すべき項目をまとめました。
私が勤める会社の実例も交えながら解説します。
この記事でわかること
- タクシー会社のHPに書いていない重要な確認事項
- 各項目で何を確認すべきか
- 現役ドライバーの会社での実例
収入に関わること
賃金形態(完全歩合 or 固定給+歩合)
まず最初に確認すべきは賃金形態です。
完全歩合制は稼いだ分だけもらえる一方、稼げなければそのまま収入に直結します。固定給+歩合制は最低保障があるため収入の下限が安定します。同じ「歩合制」でも中身が全然違うので、必ず詳細を確認してください。
私の会社の場合: 完全歩合制です。ただし入社後3ヶ月は月18万円の保障給があります。
歩合率の計算方法
求人には「最高歩率○%」と書いてあることが多いですが、実際は売上帯によって歩率が変わる「累進歩合制」が一般的です。「最高○%」だけ見て判断すると実態と乖離することがあります。
「具体的にどのように計算しますか?」と聞いて、実際の計算式を確認してください。
私の会社の場合: 水揚げ30万円までは50%、30万円を超えた分は60%の歩率です。(詳しくは[給料明細公開の記事]をご覧ください)(←内部リンクをここに挿入)
保障給・お祝い金の条件
求人に「保障給あり」「入社祝い金〇万円」と書いてある場合、その条件をよく確認してください。乗務日数・在籍期間・歩合との関係など、受け取れる条件が細かく設定されていることがあります。
私の会社の場合: 入社後3ヶ月は月18万円の保障給があります。お祝い金はありません。
手数料の負担
クレジットカードやキャッシュレス決済が増えた今、決済手数料をドライバーが負担する会社と会社が全額負担する会社があります。また無線配車(迎車)が入ったときの手数料の扱いも会社によって異なります。
私の会社の場合: 決済手数料は全額会社負担。迎車手数料については歩合計算の中に組み込まれています。
高速代の扱い
実車中(お客様を乗せているとき)の高速代はお客様負担が一般的ですが、問題はお客様を乗せて営業区域外に出た場合の帰り道の高速代です。これが全額ドライバー負担の会社もあります。
私の会社の場合: 実車中の高速代はお客様負担。営業区域外に出た場合、営業区域内に戻るまでの高速代は売上から相殺できます(会社とドライバーで分担する形)。
事故時のドライバー負担額
事故を起こしたとき、修理費などの損害額をドライバーがどれだけ負担するかは会社によって大きく異なります。全額会社負担の会社もあれば、損害額に応じてドライバーが負担する会社もあります。上限が設けられているかどうかも重要です。
「事故を起こしたらドライバーの負担はどうなりますか?上限はありますか?」と直接聞いてください。
私の会社の場合: 物損・自損は損害額3万円以上の事故が対象で、損害額の8%を乗務員が負担します。人身事故の場合は1件につき1万円が基本負担で、詳細は賞罰委員会で決定されます。
勤務スタイルに関わること
出庫時間の自由度
「何時に出庫しなければならないか」は意外と重要です。完全固定の会社もあれば、ある程度自分で決められる会社もあります。
私の会社の場合: 貸切などの仕事が入っている場合はその時間に合わせますが、それ以外は原則自由です。出庫時間が自由だと生活リズムの調整がしやすくなります。
最低乗務日数
「月に最低何日乗務しなければならないか」というルールです。体調不良や家庭の事情で休みたいときに関係します。
私の会社の場合: 隔日勤務で月12日が最低乗務日数です。
休憩の必須時間とルール
法律上、一定時間の休憩は義務ですが、会社ごとにルールの運用が異なります。また、厚生労働省の「改善基準告示」により勤務時間の上限も定められています。どの程度厳格に管理されているかも確認しておくと安心です。
私の会社の場合: 17時間の拘束に対して最低3時間の休憩が必須とされています。ただし運用は日報への自己申告で、実態はやや曖昧です。
入社後の昼日勤期間と隔日勤務への移行
多くの会社では、入社直後はいきなり隔日勤務ではなく、昼日勤で慣らし運転をする期間があります。その期間がどのくらいか、また昼日勤中の収入はどうなるかも確認が必要です。
私の会社の場合: 私は約3週間昼日勤をしてから隔日勤務に移行しました。同じ会社でも個人の習熟度によって差があります。
昼日勤・ナイト・隔日勤務の変更は可能か
「最初は隔日勤務だったが、家庭の事情で昼日勤に変えたい」というケースは珍しくありません。ライフスタイルが変わったときに勤務形態を変えられるかどうかを事前に確認しておきましょう。
私の会社の場合: 変更可能です。
職場環境に関わること
仮眠室の有無と実際の環境
隔日勤務では乗務中の仮眠が重要です。仮眠室があるかどうかだけでなく、実際に使える環境かどうかも確認しましょう。
私の会社の場合: 仮眠室はあります。ただし鉄道の高架下にあってかなり騒がしく、私は一度も使ったことがありません。「仮眠室はありますか?」だけでなく「実際に使っているドライバーは多いですか?」と聞くと実態がわかります。
LPガスの補給環境
タクシーはほとんどがLPガス車です。LPガスの補給スタンドは一般のガソリンスタンドより数が少ないため、営業エリア内にどれだけあるかが日々の業務に影響します。
私の会社の場合: 営業所近隣に3軒あり、うち2軒は24時間営業です。ただし営業所から離れたエリアに出ると提携先がほとんどなく、補給に苦労することがあります。
JPNタクシーに乗れるか
JPNタクシー(トヨタの福祉対応ハイブリッドタクシー)は燃費が良いため、乗れるかどうかがランニングコストに直結します。会社によっては全ドライバーが乗れる会社もあれば、社内基準を満たした人だけが乗れる会社もあります。
私の会社の場合: 売上・顧客評価・勤務形態(隔日勤務かどうか)など社内基準があります。「燃費が良いから、より多く走る隔日勤務ドライバーに乗ってほしい」という意図があると聞きました。
無線・配車アプリはいつから使えるか
無線や配車アプリは、流し営業の合間に乗客を獲得できる重要な収入源です。「入社後すぐ使えるか」は収入の立ち上がりに直結します。
私の会社の場合: 初乗務日から使えます。ただし友人が勤める別の会社では入社3ヶ月後からとのこと。会社によってかなり差があります。
まとめ:面接では遠慮せず聞く
これらの条件は、入社後に知って後悔しやすい項目ばかりです。
面接で聞きにくいと感じるかもしれませんが、タクシー会社はドライバー不足のため、条件を細かく確認する求職者を嫌がる会社はほとんどありません。むしろ「この人はちゃんと考えて転職しようとしている」と好印象を持たれることの方が多いです。
複数の会社を比較したい場合は、ドライバー専門の転職サービスを使うと効率的です。

