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「タクシーに転職したいけど、勤務形態が3種類もあってどれを選べばいいかわからない」
転職を検討し始めると、こういう疑問に当たります。昼日勤・夜日勤・隔日勤務——聞き慣れない言葉が並んでいて、どれが自分に合っているのか判断しにくいですよね。私自身も転職前、ここで結構悩みました。
この記事では、3つの勤務形態それぞれの基本的な仕組み・収入との関係・生活リズムへの影響を整理したうえで、「どんな人がどれを選ぶと合いやすいか」という視点で解説します。会社や地域によって細かい条件は異なりますが、判断の軸として参考にしてもらえると思います。
タクシーの3つの勤務形態、まず基本を整理する
タクシー会社の勤務形態は、大きく次の3種類に分かれます。
| 勤務形態 | 働く時間帯の目安 | 1ヶ月の出勤日数の目安 |
|---|---|---|
| 昼日勤 | 朝〜夕方(例:7時〜17時前後) | 20〜22日前後 |
| 夜日勤 | 夕方〜深夜〜翌朝(例:17時〜翌3時前後) | 20〜22日前後 |
| 隔日勤務 | 朝〜翌朝(例:7時〜翌6時・約21時間) | 月11〜13乗務前後 |
※時間帯・日数は会社・地域によって異なります。
昼日勤と夜日勤は、一般的な会社員と同じように「1日8〜10時間前後の勤務を月20日前後繰り返す」イメージです。一方、隔日勤務は「1乗務あたりの時間が長い代わりに、明け番(休み)が必ずセットになる」という独特のリズムです。
日本の多くのタクシー会社では隔日勤務が主流とされていますが、昼日勤・夜日勤を選べる会社も増えています。転職活動の際は、その会社がどの勤務形態を採用しているかを最初に確認しておくのが大事です。
昼日勤のメリット・デメリット
昼日勤の最大のメリットは、生活リズムが一般的な会社員に近いことです。朝起きて仕事に行き、夕方に帰宅する——この流れを維持したい人には向いています。
メリット
- 夜間の運転がないため、体への負担が比較的少ない
- 家族との時間を夜に確保しやすい
- 昼間の観光・空港・病院などの需要を拾える
デメリット
- 深夜割増(2割増し)が適用される時間帯をほぼカバーできないため、売上が伸びにくい傾向がある
- 渋滞の多い時間帯と重なりやすく、流しの効率が下がることがある
- 昼間は競合するタクシーも多く、客待ちでの競争が激しい地域もある
収入面では、夜日勤や隔日勤務と比べると不利になりやすいというのが業界全体の傾向としてよく言われます。ただし、空港・観光地・病院送迎など昼間需要が強いエリアでは差が縮まることもあります。
夜日勤のメリット・デメリット
夜日勤は、夕方から深夜にかけて働く勤務形態です。深夜割増が乗るため、同じ乗車数でも売上が上がりやすいのが大きな特徴です。
メリット
- 深夜割増(通常2割増し)が売上に上乗せされる
- 飲食店が集まるエリアでは終電後の需要が旺盛で、まとまった売上を作りやすい
- 昼間の時間が自由になる(平日昼の用事を済ませやすい)
デメリット
- 深夜・早朝の運転が続くため、体力の消耗が大きい
- 生活リズムが家族と合いにくくなる
- 酔客対応など、昼間にはあまりない種類のストレスがある
夜型の生活リズムに抵抗がなく、独身や子どもが独立した後の方には収入効率という点で選ばれやすい勤務形態です。ただし、体への影響は個人差が大きいので、自分の体質との相性を冷静に考えることが大事です。
隔日勤務のメリット・デメリット
隔日勤務は、タクシー業界で最も普及している勤務形態です。約21時間働いて、翌日は「明け番」として丸1日休む——このサイクルを繰り返します。
メリット
- 月の出勤日数が11〜13日前後と少なく、まとまった休みが取りやすい
- 1乗務の時間が長い分、昼と夜の両方の需要を拾える(深夜割増も含む)
- 副業や趣味・家族との時間を「明け番」で確保できる
デメリット
- 1乗務が約21時間と長く、慣れるまで体力的にきつさを感じやすい
- 就寝・食事のタイミングが不規則になる
- 乗務中の疲労管理を自分でしっかりコントロールする必要がある
隔日勤務の生活リズムについては、実際に慣れるまでの感覚をタクシーの隔日勤務ってきつい?生活リズムの実態を現役ドライバーが正直に語るでより詳しく書いています。隔日勤務が気になる方はあわせて読んでみてください。
収入で比較するとどう違うのか
3つの勤務形態の収入差は、単純に「どれが一番稼げるか」とは言い切れないのが正直なところです。会社の給与体系(固定給あり・完全歩合・保証給など)、エリアの需要特性、個人のスキルによって大きく変わります。
ただ、業界一般として言われる傾向はあります。
- 昼日勤:売上が伸びにくいため月収は3つの中で低めになりやすい。固定給型の会社では安定するケースもある。
- 夜日勤:深夜割増の恩恵で、同じ乗車数でも売上が高くなりやすい。体力が続けば収入効率は良い。
- 隔日勤務:昼夜両方を拾えるうえ、1乗務あたりの走行時間が長いため、稼ぎやすいと言われることが多い。ただし、月の乗務回数が少ないため、1乗務あたりの売上をしっかり作ることが重要。
実際の手取りイメージについては、【給料明細公開】現役タクシー運転手の手取り収入をリアルに晒す(関西・完全歩合制)でリアルな数字を公開しています。数字感覚をつかみたい方はそちらも参考にしてください。
あなたに向いているのはどれか——選び方の基準
最終的には「自分の生活スタイルや優先順位に合っているか」で選ぶのが一番です。以下を参考に考えてみてください。
昼日勤が向いている人
- 小さな子どもがいて夜は家にいたい
- 夜間の運転に不安がある、または体が夜型に合わない
- 生活リズムを大きく変えたくない
夜日勤が向いている人
- もともと夜型の生活リズムで無理がない
- 深夜の繁華街エリアで効率よく稼ぎたい
- 昼間の時間を自分のために使いたい(副業・趣味・通院など)
隔日勤務が向いている人
- まとまった休みを定期的に確保したい
- 体力に自信があり、長時間の勤務に対応できる
- 収入と休みのバランスを取りたい
なお、勤務形態は会社によって選択できる幅が異なります。「昼日勤のみ対応」「隔日勤務が基本で日勤は選べない」など、会社ごとに条件が違うため、転職前の面接や体験入社でしっかり確認しておくことが大切です。面接で聞くべき具体的な確認事項については、タクシー会社の面接で絶対に確認すべきこと【HPには載っていない】にまとめています。
まとめ
- タクシーの勤務形態は昼日勤・夜日勤・隔日勤務の3種類が基本
- 昼日勤は生活リズムが整いやすいが、収入が伸びにくい傾向がある
- 夜日勤は深夜割増で収入効率が良い一方、体への負担も大きい
- 隔日勤務は月の出勤日数が少なくまとまった休みが取れるが、1乗務が長く体力が必要
- 収入の差は会社・エリア・個人スキルによって変わるため、一概にどれが最高とは言えない
- 選び方の基準は「収入だけ」でなく「自分の生活スタイルに合うか」で考えるのが長続きするコツ
どの勤務形態を選ぶかは、転職後の満足度に直結します。入社前に勤務形態の選択肢を確認し、自分の優先順位を整理したうえで会社を選ぶことをおすすめします。

