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タクシー会社を選ぶとき、ホームページだけ見ていると痛い目に遭います。
「未経験歓迎」「稼げます」「アットホームな職場」——どこの会社もこんな言葉を並べていますが、実際に入ってみると話が違う、ということは業界内では珍しくありません。
私は関西でタクシー運転手として働いていますが、同業の仲間から「入った会社が思ってたのと全然違った」という話をよく聞きます。転職してから後悔しないために、現役目線でブラックな会社を見抜くポイントをまとめました。
求人に常に「大量募集」と書いてある
まず求人の出し方を見てください。
年中ずっと求人を出していて、しかも「大量募集」「急募」という会社は離職率が高い可能性があります。タクシー業界は慢性的な人手不足なので多少は仕方ないですが、それにしても常に同じ会社が大量募集しているのは人が定着していないサインです。
求人サイトで会社名を検索して、過去に何度も同じような求人が出ていないか確認してみてください。
面接で「稼げます」しか言わない
面接に行ったとき、担当者が「うちは稼げますよ」「頑張り次第で月40万も夢じゃない」という話ばかりする会社は注意が必要です。
実際に稼げる会社であれば、その根拠を具体的に説明できるはずです。
- 歩合率は何パーセントか
- 固定給(基本給)はいくらか
- 平均的なドライバーの月収はいくらか
- 配車アプリ(GO・DiDiなど)の売上比率はどのくらいか
これらを聞いたときに「人によります」「頑張り次第です」とぼかす会社は、数字に自信がない可能性があります。
歩合率が低い・計算式が不透明
タクシーの給料は「売上 × 歩合率」で決まる会社がほとんどです。
一般的な歩合率の目安は53〜58%前後です。これより大幅に低い会社(45%台など)は手取りが減ります。
さらに注意したいのが計算式の複雑さです。「売上の一定額を超えた部分だけ歩合率が上がる」「経費を差し引いた額に歩合をかける」など、わかりにくい計算式を使っている会社があります。
面接のときに「歩合の計算式を紙で見せてもらえますか」と聞いてみてください。見せてくれない会社は入ってはいけません。
配車アプリ(GO)に対応していない
今のタクシー業界でGOアプリに非対応の会社は稼ぎにくいです。
流しだけで稼いでいた時代は終わりつつあって、GOなどの配車アプリからの売上が月収を大きく左右します。私の場合は9割以上をアプリ経由が占めていて特殊な例ですが、一般的にも40〜50%はアプリ経由というドライバーが多いです。
「うちはアプリは使ってません」という会社は、稼ぎ方の選択肢が最初から狭いということです。
二種免許の縛り期間が長すぎる
会社負担で二種免許を取らせてくれる場合、「○年以内に退職したら費用を返還」という縛りがあります。
縛り期間の相場は1〜3年です。これが4年・5年になっている会社は慎重に考えてください。入ってみて合わなかったとき、辞めるに辞められない状況になります。
縛り期間の条件は、必ず入社前に書面で確認してください。
事故時のペナルティが重い
事故を起こしたときのルールは会社によってかなり違います。
一般的には「自己負担ゼロ〜数万円」の範囲ですが、なかには修理費用の一部を給料から天引きする会社もあります。
面接のときに「事故を起こしたときはどういう扱いになりますか」と聞いてみてください。「給料から引く」「ペナルティがある」という答えが返ってきたら要注意です。
車両が古く・清掃が行き届いていない
会社見学や面接で駐車場に停まっている車両を見てください。
車が古くてボロボロ、車内が汚れている会社は設備投資をしていないサインです。乗客からの評価も下がりますし、故障が多ければ稼働できない日も増えます。
逆に車両が新しく、清潔な会社はドライバーの環境にも気を使っていることが多いです。
車庫に屋根がない
会社見学のときは車庫の設備も確認してください。
屋根のない青空駐車場の会社だと、雨や花粉・黄砂のたびに車両が汚れます。タクシーは乗客を乗せる仕事なので車内外の清潔さが大切で、清掃は乗務前の日課です。屋根なし車庫だとその手間が毎日余計にかかります。
些細なことに聞こえるかもしれませんが、毎日のことなので積み重なるとじわじわ負担になります。
先輩ドライバーに話を聞けない
面接や見学のときに「現場で働いているドライバーと話す機会をもらえますか」と聞いてみてください。
まともな会社なら快く案内してくれます。「それはちょっと…」と渋る会社は、ドライバーに話をさせると都合の悪いことが出てくる可能性があります。
実際に働いている人の表情や言葉が一番正直です。
口コミサイトの評判が極端に悪い
入社前に必ず確認してほしいのが転職系の口コミサイトです。
- 転職会議
- OpenWork
Googleマップの口コミは乗客からの評価がほとんどなので参考になりません。転職会議やOpenWorkなら実際に働いた(働いている)人間の声が載っています。
ネガティブな口コミがゼロの会社はないですが、「給料が約束と違った」「サービス残業が当たり前」「やめさせてもらえない」など具体的な不満が多い会社は避けた方が無難です。
ブラック会社を避けるための一番確実な方法
正直なところ、自分一人で会社を調べるには限界があります。
転職エージェントやドライバー専門の求人サービスを使うと、担当者が事前に会社の内情を把握していることが多く、「この会社はやめておいた方がいい」という情報を教えてもらえることがあります。
私が転職のときに参考にしたのはドライバーズワークです。タクシー・トラック・バスなどドライバー専門の求人を扱っていて、担当者に「ブラックじゃない会社を紹介してほしい」と直接伝えることができました。登録・利用は無料です。
まとめ
タクシー会社のブラックな特徴をまとめます。
- 常に大量募集している
- 面接で「稼げる」しか言わない
- 歩合率が低い・計算式を見せない
- GOアプリに非対応
- 二種免許の縛り期間が4年以上
- 事故ペナルティが重い
- 車両が古くて汚い
- 車庫に屋根がない
- 現場ドライバーと話せない
- 口コミ(転職会議・OpenWork)が極端に悪い
どれか一つでも当てはまる会社は慎重に判断してください。タクシーの仕事自体は悪くないですが、会社選びを間違えると同じ仕事でも全然違う体験になります。
入社前に時間をかけて比較することが、転職後の後悔を防ぐ一番の近道です。
